第5回 子ども感性教育研究会教育セミナー報告
 
『無垢な指先から生まれる色の重なり−工房「手と手」の出来るまで−』


好評のうちに終了致しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

日 時:2003年2月1日(土)  13:30〜15:30
場 所:女子美術大学 杉並キャンパス 2206教室
講 師:及部 陽子
会 費:1000円(セミナー記録誌実費)
主 催:女子美術大学同窓会 子供感性教育研究会



内容概略
 
1966年、及部陽子さんの長女は知的障害を持って生まれました。その時から親子二人三脚の人生が出発したのです。既にデザイナーとして社会に出ていた及部陽子さんは、知的な障害を持って生まれた我子の人生の生きがいとは何かと模索を続けました。1983年に仲間に呼びかけ、親と障害を持つ子が一緒になって手織りを学ぶ場、「親子工芸教室」を発足させたのです。

障害を持つ子どもたちが手織りの技術を学ぶためには、さまざまな指導法を工夫し、根気良く続けていくことが大切でしたが、生まれてくる作品は、それぞれ個性に溢れ、目を見張るほど独創性に富んだ美しいものだったのです。実験的に開いた作品展も好評を受け、即売会でこれらの作品が多くの人たちに受け入れられていきました。子どもたちにとっても、社会への直接参加は大きな励みになったのです。何も出来ない子と考えられていた障害児が、実は豊かな感性と限りない可能性をもっていることが信じられるようになり、2001年にはこの人たちの仕事の場、工房「手と手」を発足させました。このプロセスを追うことで、子どもの感性とは何か、美しさとは何か、私たちの人生とは何か、何故私たちは生きているのかを考えるきっかけのひとつになってもらえたらと、今回のセミナーを企画いたしました。

(会場ではミニ展覧会も併設されました。作品の色彩や技術はセミナー参加者も目を見張るほどのもので、大変評判の良いものでした。)

工房「手と手」が紹介されています。
http://greentown-takao.hp.infoseek.co.jp/hukushi/tetote/tetote.html
知的障害をもつ子とともに
「知的障害をもつ子とともに」
 親子工芸教室編
 晶文社 1,900円+税

手織り展




講師 及部陽子(YOKO OYOBE)

1961年 女子美術大学図案科卒業。各務クリスタル デザイン部入社
1966年 長女が知的障害を持って生まれたため育児に専念
1977年 杉並区知的障害者育成会理事
1978年 杉並区知的障害者育成会副会長
1983年 育成会事業として「親子工芸教室」を発足
1984年〜現在  杉並、松屋、丸善などで展示即売会、神田世界観ギャラリーで展覧会を開催
1990年 第七回東急ハンズ大賞展に裂織りタペストリー「響」入選
1998年 「知的障害をもつ子とともに−手織りの仲間たち」を晶文社より出版
2001年 工房「手と手」を発足



講演会終了後、講師の方を囲んで懇親会が開かれ、和やかに有意義な時間となりました。

 
免責事項 
Copyright 女子美術大学同窓会 2002,All Rights Reserved.