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日本大使館の会場
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展示した植物染料など
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結十布(ゆいとーふ)の包み方の
バリエーション
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デンマーク人は世界でも平均身長の高い国ですが、もちろん子供の時は日本人と同じ位に小さいのです 幼稚園を見学させていただいた時、先生と幼児の大きさの違いに驚きました
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「自分の作品を客観的に見てみたい」30歳になった時に漠然とそんなことを思い、「いっそ海外で個展をやってみよう」と決め、その3年後の誕生日である2006年10月4日にはデンマークで搬入作業、同26日までの約1ヶ月間、首都コペンハーゲンにある日本大使館にて個展を行いました。
デンマークを選んだ理由は、手仕事に対するプライドと卓越したデザインセンス、福祉や教育における現場にふれてみたかったからです。それに、デンマーク人はデンマーク語だけでなく、ほとんどの人が英語も話せます。留学経験のない私でも、英語ならなんとかなりますし、相手も母国語でないため丁寧に話してくれるのです。現地でのプレゼンテーションはすべて英語で行いましたが、私が片言のデンマーク語を話すと大変喜んでくれるところなど、ちょっと日本人と似ているところもあり親近感が沸きました。もし旅行でいらっしゃるとしたら、デンマークは安全で語学の心配もなく、美しい町並みをのんびり歩きながら美術館めぐりの出来るお勧めの国だと思います。
私は女子美術大学工芸科織専攻を卒業後、植物染織を学び、現在は静岡市で制作を続けております。作品は主に、伝統的な織物、着物や帯などで、プレゼンの時は日本の染織史や、着物の素材や制作工程を紹介しました。特に色については手にとって見て頂けるよう、染料になる植物や色見本も展示したので、質問も多く好評でした。他にも私の考案した「分けて包める風呂敷・結十布(ゆいとーふ)」の展示・包み方のパフォーマンスも行いました。風呂敷をWrapping clothだと説明したところ「wrapping paperはあるけれどそんな言葉はない、新しい!」と言われました。ただの四角い布がバックのようになる(しかも5箇所まで分けられる)というのは手品のようで、デンマークの方にも楽しんで頂けたようです。
しかし、いろいろ準備はしていったものの、全く日本について知らない人に一から説明しようとすると、これがなかなか難しいのです。例えば、帯についてです。たまたま道を尋ねた女性達が、私のお太鼓で締めていた帯に大変興味を持ちました。ただ話をしているうちは良かったのですが、だんだん「このバックは何が入っているの?」と言って隙間に手を入れたり、引っ張ったり・・・あわてて「バックじゃありません」と言うと「あー、ピロー(枕)か!電車に乗るときに便利ね」と言われ、それも否定すると「じゃあなんなの?」と詰め寄られました。「ベルトかな」と答えて、長さが4メートルくらいあると説明すると、もう質問の嵐・・・「なんでそんなに長いんだ?」とか「どうしてここ(お太鼓)が膨らんでいるの?」とか、挙句の果てには取って見せてくれと言われ、危うくコペンハーゲンの真ん中で脱がされるところでした。語学力の問題も然ることながら、日本人なら当たり前なことや日本語で説明するにも難しいようなことを質問され、勉強不足を感じるとともに、自国に対する新たな好奇心が沸いてきました。
昨夏、新聞でデンマークが「幸福度1位」という研究分析結果の記事を読みましたが、今ではそれも納得できますし、愛国心も?1だと思います。確かに税金は高く(TAX40%)、旅行者にとってもお金のかかる国です。しかし、デンマーク人は税金を将来のための貯金として捉えているようです。税金を搾取されていると感じるのではなく、投資として考えられるということは、とてもうらやましいことだと思いました。
デンマークに滞在していると時間の流れ方がゆっくりとしています。大きな流れを見ることが出来るデンマーク特有の空気感なのかもしれません。思い切ってその中に入っていったことで、日本人としての自分を意識し、整理して考えることが出来ました。
比較することによって学ぶことは多く、それを直接体験出来たことは大変有意義だったと思います。
最初はなんの手がかりも無く、私のような伝統工芸の仕事を主にする者が「海外で展示をしたい」と言ったら冗談だと思われました。しかし、多くの方に助けていただき、今回の個展を実現することが出来ました。深く感謝するとともに、今後もより精進していきたいと思います。
稲垣有里さんのホームページ・ブログ
作品や日記がご覧になれます
染織ユトリ http://www.yutori.info
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