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up date 2005.07.05

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【ロンドン通信 第9号】


□ 小林ますみ(1998年専攻科情報デザイン修了)



こばますのロンドン通信
第9号
第9号
第9号
第9号
Final Project
第9号
工房作品
第9号
私の専攻のDrawingは
Sculptureと一緒に展示
previewには赤ちゃんを連れて
来ている卒業生もいました。
ロンドンはすっかり夏の日差し、ここのところ半袖で過ごす日が続いています。冷房の無いロンドンのバスや地下鉄の中はさながら温室のよう。ただし日陰や、夜は涼しいところが日本の蒸し暑い夏とは違います。あえて言うなら梅雨前のからっとした日差しの強い日、かな。

さて、私のロンドンの美術大学留学1年目もそろそろ終わろうとしています。ターム(学期)とタームの間のお休みが長い事もあり、授業はトータルで6ヶ月ちょっとの短い期間でしたが、実りのある1年になったと思います。

そして昨日からEnd of year showsが始まりました。End of year showsは学校によって少しずつ呼び方が違うのですが、一般にdegree showと言われる卒業制作展です。私の大学ではFAとBAのshowが一緒に行われています。私達Art Teamsの学生は展示会場となるメイン校舎から少し離れた場所にスタジオがあるので、まず作品をバンで運ぶところから準備が始まります。もうここから全ての事がスムーズに進まない。プリントには作品運搬用のバンが朝の10時に来て、学生が自分たちの作品を順番に積み込みメイン校舎に移動。そしてバンが到着したら展示スペースに作品を移動。学生を2つのグループに分けてこの積み込みと積み降ろしの作業を行う。というような段取りのはずが、まず学生が時間になっても全然集まらない、事前のグループ分けもなくほとんどの学生(私も含めて)が時間を持て余していました。

遅れてやって来たバンの運転席を見るとそこには知った顔の先生が、そして私達がスタジオの外に出した作品はほぼその先生がひとりで積み込み出発。積みきれていない作品はまだあるにもかかわらず、なぜか荷台ががらがらのまま行ってしまいました。私達も自分の作品を受け取るために徒歩で出発。10分くらいかけてメイン校舎に到着して自分の作品を展示会場まで運ぶと、そこではなぜか専任ではない先生がぽつんと教室の掃除をしていました。その先生に「作品の展示はどうしたらいいですか?」と聞くとその先生も困ったように「私もよく分からないのよね、、、」とのこと。そう、学生の作品が展示教室に揃ってみないと展示場所が決まらないのです。これにはちょっと驚いてしまいました。

私が女子美で助手をしていた研究室では事前に学生に作品のサイズを報告してもらい、それによって展示スペースを割り振っていました。展示スペースは限られている上に、年々大きくなって行く学生作品を割り振るのは一苦労だった記憶があります。それを当日ぶっつけでやるなんて!私達はとりあえず展示用の台をペイントし直したりしていたのですがなかなか作品が集まらないので「お茶でもしてきたら?」の先生の一言で素直にお茶をしに行きました。

しばらくして戻るとやっと頼りになる専任の先生や他の作品達も集まりこれで展示ができるかな?と思っていると「これからランチタイムに相談して展示場所決めるから、はい、みんな邪魔だから学生は教室から出て出て。みんなもランチタイムにして。」とまたもや休憩時間。全てがこんな調子でその後もいつまでも展示場所がはっきりせず、為す術もなくクラゲのように教室を漂う学生達。

こんな調子で初日に間に合うのかなぁと不安でしたが、不思議な事にどうにかなるもので最終日には無事展示も終わりました。もちろん全ての科がこんな感じではないと思いますが、もうちょっと段取り良くことが進まないものかと、あまりの行き当たりばったりさにちょっと笑ってしまいました。それでもこんな状況の中で誰も慌てないのがイギリス人のいいとこでしょうか?

このExhibitionにはFinal Project以外の作品での出品も可だったので私はこっそりFinalの作品と工房作品の両方を展示しました。実は第一希望だった大学院に落ちてしまったのですが、そこでちょっとした方向転換のきっかけになった作品です。

今回のFinal Projectでは『Transience』をテーマに抜けた髪の毛のつくりだす線を自然のドローイングととらえ、シルクスクリーンプリントによるシリーズ作品を作りました。私にとってはほぼ初めてとなるシルクスクリーンによる作品制作でしたが、版を刷り重ねた時にぐっと立体的に現れてくる画面に驚き感動しました。プリントメイキングに対する興味は工房の授業でエッチングやモノプリントに触れた時から徐々に高まって来てはいたのですが、今回のFinal Projectでその興味がより深いものへとなりました。ここしばらくの自分のテーマである『かたち』を定着させる媒体としても、作品の幅を広げる可能性としてもしばらくプリントメイキングをベースに作品を制作してみたいと思い、MA Printmakingにアプライしました。そしてコンディショナルオファーをもらいただいまIELTSに向けて勉強中です。

またもやIELTS?大学院に入る為にはまだスコアが0.5足りないのです。それも前回受けた学内のIELTSでは1年前よりもスコアを落としてしまい焦っています。毎日の生活の中でSpeakingは少しずつ伸びてきているようですが、ここのところ英文を読んだりボキャブラリーを増やしたりという英語の勉強をすっかりサボっていたのが原因でしょうか、Readingが最悪でした。そしてWritingでも普段会話で使っている単語の綴りが書けないと言うなさけない状態。秋から大学院生になるためにも、周囲の人と円滑にコミュニケーションをとる為にもまだまだ勉強、勉強。

無事大学院に入れた時は私のロンドン通信がもうしばらく続く予定ですのでどうぞよろしく。

追伸、先ほどshowでの私の作品を気に入ったという方から作品を売ってほしいとの連絡をいただきました。嬉しい反面緊張も少し。良く検討してお返事しようと思います。こんな反応があるとほんとに制作の励みになりますね。
 
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