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アントワープ大聖堂
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アントワープ王立アカデミー
1年生の作品
(c)Onishi Gallery
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ロンドンファッションウィークのショー会場
(c)Onishi Gallery
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10月のロンドンより2回目のたよりをお送り致します。こちらは短い夏があっという間に通り過ぎて秋の便りもないまま一気に冬の装いです。厚手のコートが手放せません。メインストリートには早くもクリスマスのイルミネーションが飾り付けられました。
今回は前回お話したベルギー・アントワープでのファッションショー観覧のご報告から。
ベルギー・ブリュッセルまではロンドンのWaterloo駅からユーロスター(国際列車)で約2時間。そこからおよそ1時間でアントワープという小都市に着きます。市街の中心にはアントワープ出身の画家・ルーベンスの作品で有名なアントワープ大聖堂があります。「フランダースの犬」の最後のシーンはこの大聖堂をモデルにしていると言われています。
「アントワープ王立アカデミー」のDegree Show は毎年3日間にわたって行われます。私が見学した日は作品の審査日で多くの著名人が集まっていました。会場は川岸にそった倉庫街の一角の巨大なハンガー(格納庫)。時間は日が暮れる20時に始まりました。レセプションからいくつかの有名スポンサーの名前が見え、カクテルサービスを受けたりと、ここまで規模の大きな学校のファッションショーは見たことがなかったので厳しい入学審査でも世界中から集まるという留学生の多さに納得です。
ショーの始まりは、2年生のHistorical Costumes(歴史衣裳)から。歴史書からそのまま飛び出してきたようなみごとな再現の衣裳が並びます。1年生は総勢60名ほど。スカートメAttitude
to a shapeモとドレスメPaper Cutモの課題が与えられています。造形的で実験的な衣裳はアントワープ王立アカデミーのスタイルです。3年生はEthnical
Costume(民族衣裳)と自分のコレクションを、最終学年は12体の自身のコレクションを発表します。このショーは卒業審査と次年度への進級審査を兼ねており、許される留年は1度きりだそうで、それ以外は退学になるという大変厳しい世界です。最終学年の生徒数は毎年10人前後に淘汰されてしまうのです。しかし、このように他に例を見ない教育方針が「アカデミー」という伝統と格式ある体制を維持し続ける方法なのかもしれません。作品をご覧になりたい方はホームページをチェックしてみてください。http://www.antwerp-fashion.be/
さて、ロンドンに場所を戻しましょう。9月15日から1週間、ロンドンファッションウィークが開催されました。毎年行われる各メゾンの新作コレクション発表の展示会です。今年はNatural
History Museum(自然史博物館)がメイン会場となり、様々な展示会やファッションショーが雑誌プレスやセレブリティ、顧客を対象に行われました。入場は基本的にファッション業界に関わる企業か個人の登録が事前に必要です。しかし、当日長期戦を覚悟で列に並ぶと、運が良ければファッションショーを見ることができます。私もその情報を聞きつけ、早速会場に向かいました。そして何時間待ったでしょうか、John
Rochaという有名デザイナーのショーを見ることができました。やはり本場のファッションショーは会場の雰囲気が素晴らしく、久々に興奮した一日でした。たとえショー会場に入らなくても、集まる人の人間ウォッチングをしていると、ロンドンにもたくさんのおしゃれな人がいたのだ、と普段の素っ気ない人々とは違って面白い発見がたくさんありました。(今思えば、パリから来た人たちかもしれませんが。)このあとファッションウィークはパリへと場所を移します。現在はパリのファッションウィークが最も盛大かつ有益な会場となっています。来年の今頃はショーの裏方でお手伝いができればと思っています。
そして10月。いよいよLondon College of Fashion での授業が始まりました。私のコース、BA FASHION
DESIGN AND TECHNOLOGY WOMANSWEARの生徒数は約100人です。約25名の4クラス編成で授業が進みます。そのうち留学生は3分の1くらいでしょうか。日本人は私の他に男の子が一人居ました。時間割はテクニカルな授業とデザインの授業、さらにアカデミックレクチャー(主に論文のための授業)ときっちり分かれていて分かり易く授業が組まれているように思います。その反面、授業外での自主リサーチの重要性が高く、授業外でいかに課題のリサーチをして、どのようにレイアウトをうまくまとめ上げるかが肝心のようです。こうして久しぶりに課題に取り組むと、自分の得意不得意がはっきりと見えてきて興味深いものです。20歳後半の固くなった頭を柔らかくして、もう一度初心に返って勉強するときが来たのですね。自分の可能性を超えるのって難しいなー、と思う今日この頃です。
次回は年末のロンドンからお届けできればと思います。タームの最終課題が問題なくパスできたかどうかにかかってきますが。お楽しみに。 |