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up date 2005.11.02

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【ニューヨーク通信 第11号】


□ 流麻二果・ナガレマニカ(1997年芸術学部絵画科洋画専攻卒業)


何故か話題の展覧会が少ないこの秋のNYアート。一方で演劇、ミュージカル、オペラ、バレエ、路上パフォーマンス.....。NYのパフォーミングアートは元気です。

 

ダンボアートフェスティバル
パフォーマーと鑑賞者でにぎわう
ダンボアートフェスティバル
例年春と秋は美術シーズン、これまでもいくつかの目玉展覧会のご紹介をしてきました。ところが今年の秋は?美術館もギャラリーもどこも今ひとつ盛り上がりに欠けています。メトロポリタンミュージアムでのゴッホのドローイング展が連日満員だという位でしょうか。グッゲンハイム美術館で予定されていたマレーナ・アブラモビッチの回顧展が延期になったのも寂しい原因の一つかなと思ったりしています。

されどNYという街は、ファインアートのみならずパフォーミングアートのメッカでもあります。こちらも春秋はシーズン。

リンカーンセンターでは恒例のメトロポリタンオペラが公演中です。私も毎シーズン数本は観劇しますが、名だたるスターが出演する上にセット美術も毎年評判で、どの公演を観たらいいのか選べません。
普段あまりドレスアップをしないアメリカ人が正装で観劇している様は、いかにも特別感がつのり、素晴らしい劇場、公演と共に異空間を楽しめます。
http://www.metoperafamily.org/metopera/home.aspx
 
それにしてもこちらは本当にチケットが安い。メトロポリタンオペラでさえ、三階席で安いのを探せば$30くらいから手に入ります。こういった公演を日本に持っていく場合は、運送費から渡航費から全て上増し料金になってしまうので高額になってしまうのはしょうがないのですが。

春にリンカーンセンターで公演するアメリカン・バレエ・シアターの秋シーズンはシティ・センターです。昨春の来日時にはドンキホーテなどのクラシックを魅せていましたが、このカンパニーは人種やキャラクターの多様さが面白く、それを生かしたモダンやバレエ以外のダンスも演じられます。今シーズンのお勧めはIn The Upper Roomというモダン。80年代の再演ですが、当時のノーマ・カマリの衣装をまとったトップダンサー達がそれぞれ違ったリズムの振りを変わる変わるステップを踏み、交わり、、、と瞬きしていられないスピードと構成のダンスでした。このように衣装を有名デザイナーが手がけたりする事も多く、今回もGONGという作品ではアイザック・ミズラヒのデザインした新鮮なチュチュの衣装が観られました。
http://www.abt.org/

そしてNYといえばブロードウェイです。こちらも新旧、色々な公演がおこなわれています。長年やっている作品でも、時期によってキャストが変わって、ライザミネリが戻ってきたかと思えば、アイドルが挑戦して演じている事もあり、その時々しか観られない公演を観るのも楽しいものです。観光でいらっしゃる人は日本の代理店などを通して高騰したチケットをお買い上げになっているようですが、今はインターネットでもチケットを売っていますから、辞書片手に直接購入なさってもいいかもしれません。時には、特に冬のシーズンオフの頃は割引の正規チケットも売り出されるのでお得です。有名な当日券売り場TKTSもお得ですが、ここでの当日チケットが売り出されない公演も多いので色々とチェックしてみる事をお勧めします。私のお勧めwebsiteはこちらです
http://www.ilovenytheater.com/

最近はアバの「マンマミーア」や、ビリージョエルの「ムービング・アウト」など有名歌手の歌を綴ってミュージカル仕立てにしたものが人気ですが、この秋はビートルズのジョン・レノンの伝記ミュージカル「レノン」が開演しました。しかし曲の権利問題や演出でトラブルが続出し、開幕直後から評は散々、スピード打ち切りとなってしまいました。

NYならではの個性的な舞台やダンス、映画を観たいという事ならばブルックリンにあるBAM(バム)という劇場が有名です。ここは通年を通じて様々なスケジュールがあるのでインターネット等でマメにチェックしないと見逃してしまうのが残念です。
http://www.bam.org/

同じくブルックリンにあるダンボ地区では今月10月、毎年恒例のDUMBO Art Festivalが行われました。DUMBOとはDown Under the Manhattan Bridge Overpassの略で、その名の通りマンハッタンとブルックリンを繋ぐ橋のたもとの地区です。元々は倉庫街だったところにアーティストが移り住みスタジオ街となりました。以前ご紹介したウィリアムズバーグと並ぶブルックリン・アート・シーンの中心地です。最近では、橋とハドソン川、マンハッタンを望める素晴らしい光景に惹かれたニューヨーカーが移り住み、高級住宅地の雰囲気が出てきています。アーティストとしては悲しいような気持ちです。
このフェスティバルでは地区内のほとんどのギャラリーが展覧会を企画し、アーティストがオープンスタジオ(自分のアトリエをギャラリー空間に仕立てて作品を発表する事)を行いますが、路上では沢山のアーティストがパフォーマンスやハプニングを起こして街はにぎわいます。

こうしたイベントでの賑わい、そしてパフォーミングアートの幅広さもまたNYの特色です。

 
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