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コジャエリ県立美術館での個展会場
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古いタバコ倉庫の屋根裏にはPAVEL
BUCHLERのインスタレーション。
カフカの"The Castle"を基にした音が
各スピーカーから低く響き、自分がまさに
"The Castle"のstrangerとなったかの
ような違和感に苛まれます。
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今にも崩れそうなDeniz
Palas Apartments
の中にはSERVET KOCYIGITのインスタレー
ション。天井からレールでぶら下げられた
髪の毛で出来た箒が廃墟を動き回ります。
トルコの主婦の、夫への怒りを
表しているそうですが、、怖い。
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OLA
PEHRSONのインスタレーション
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普段なら足を踏み入れない路地裏に
展示会場がありました。
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NYでは年中各地で展覧会が目白押しですが、世界各地では2年3年に一度、大規模な国際美術展が開かれています。今回は小規模ながら注目を集めている、イスタンブール・ビエンナーレのレポートです。
2005秋シーズンのNYは、目玉がない、元気がないという評判でした。春に期待です。
だからという訳ではないのですが、私はNYを抜け出して再びトルコへ。
2002年にグループ展で訪れて以来、美術館のディレクターと個展開催の夢を語りながら、3年かかってやっと実現する事が出来ました。懐かしい顔、初めましての顔、沢山の人々との出会いを通して、一同に展示出来た自作を前に、晴れやかに、そして厳しい気持ちになれました。
私が個展を催したのはコジャエリ県立美術館。イスタンブールの隣、車で2時間弱です。とはいえ、交通の便があまりよくないトルコでは車を手配してもらえないと移動もままならず、唯一のチャンスを見つけてイスタンブール・ビエンナーレを観て回る事が出来ました。
このビエンナーレも9回目、今回のテーマはずばり「イスタンブール」。
これまでは国外からディレクターを迎え入れて、作家共に国際色ある展示だったそうですが、今回はディレクターCharles EscheとVasif
Kortun両氏もトルコ人。
イスタンブールという街は、アジアとヨーロッパにまたがっており、地区によって建造物も雰囲気も異なります。長い深い歴史を経たこの国は人々の肌や髪の色、顔立ちも様々、世界三大料理であるトルコ料理にも色々な料理のエッセンスが混ざっています。
そうした多様な文化を抱えた街「イスタンブール」
そして新旧の問題を抱えながらまさに変化途中の街「イスタンブール」
そした混沌としたイメージがテーマとなっています。
前回まではイスタンブール郊外の大きな会場で行われていたのですが、今回は街のど真ん中に位置する廃墟ともつかぬ古いビルや倉庫が8箇所、けれどそれらのうす汚い建物の壁面に明るいピンクが塗られており、私達はそのピンクと地図を手がかりにイスタンブールの中を彷徨います。普段は入らない路地を歩く発見。
このテーマに沿い、出品作家もいわゆるビエンナーレ作家と呼ばれるような常連アーティスト達ではなく、イスタンブールに意識的に留まり現代美術を制作する在住作家を中心に、そういう観点をもって制作をしている在外、または外国人作家数名が選ばれています。
社会的な意識から立上がった作品が多く、実際にイスタンブールという土地に居ながら鑑賞する事で、その提議された問題を鑑賞者が咀嚼するというコミュニケーションが成立していた展覧会でした。
中にはイラクでの戦争やクルド人問題を取り上げている作家もいて、彼らがその制作や取材の為に現地に向かえる距離に居るのだなという緊張感を持ちながら観る作品はまた違っていたり。
トルコという国のこれから、そして美術のこれから、共に何かの手がかりを感じられる展覧会でした。
http://www.iksv.org/bienal/bienal9/ |