女子美術大学のように美術大学に美術館が併設されているのは日本でもこちらでも多くみられます。そのスタイルは様々でしょうが、この秋、NY郊外のバードカレッジに新しい美術館がオープンするというので、そのオープニングに行ってきました。
ハドソン川を北に向かう事1時間半、ホームを降りたとたんに息も白く、大学までのシャトルバスから眺める景色はどこまでも広々としています。マンハッタン内はそうでもないにせよ、アメリカの大学はとにかく広い。このバードカレッジも構内図を観て驚きました。美術館から隣の建物すら見えないのです。
ドイツ出身でNY在住のコレクター、マリーズ・ヘッセルはバードカレッジに15年前にキューレーターの為の学部CCSとその併設の美術館を創設しました。この増設として、彼女のコレクションを常設する美術館ヘッセル・ミュージアム・オブ・アートが今年オープンしたのです。オープニングエキシビションは彼女の1800点を超えるコレクションの中から"WRESTLE(レスリング)"というタイトルで200点が展示されました。
スー・ドーホーの無数の小さい人形が埋め込まれたエントランスに始まり各部屋にはメイプルソープやシンディ・シャーマンの写真作品からフェリックス・ゴンザレス=トレスやナムジュン・パイクのインスタレーション作品、リチャード・プリンスやシグマー・ポルケの絵画などなど幅広い作品が圧巻です。
一人のコレクターのコレクションをこのように観る事で、コレクションへの欲求や、そこから見えてくる彼女自身の姿が感じられ、通常の展覧会とは一味違った観方が出来ました。
話は変わって、作品の時代もさかのぼって、マンハッタンはピカソです。
偶然なのか必然なのか、今NYではピカソに関連した展覧会が主だった美術館で行われています。
メトロポリタン美術館では
「セザンヌからピカソへ」
当時のアートディーラーであったボヤールに関する展覧会です。
彼が触った絵は金に変わると言われたほど、セザンヌ、ゴーギャン、マティス、ゴッホ、そしてピカソ、、彼にまつわる展覧会はこんなに豪華な顔ぶれとなっています。
1月7日まで >>>
そしてグッゲンハイム美術館では
「エルグレコからピカソへ」
似たようなタイトルですが、こちらはスペイン絵画をまとめた展示。
3月28日まで >>>
そして極めつけはホイットニー美術館
「ピカソとアメリカンアート」
アメリカのアーティストにピカソが如何に影響を与えたかを記した展覧会です。
後半のリキテンシュタインやジャスパー・ジョーンズはピカソの影響を公言して制作していただけに、オマージュともとれる作品との関係性が面白いですが、前半は影響と呼ぶかコピーと呼ぶか、、という美術の難しい問題についてもついつい考えてしまいました。
1月28日まで >>>
ピカソファンのみなさま、冬のNYはピカソが沢山観られますよ。
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