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up date 2007.02.14

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【ニューヨーク通信 第16号】


□ 流麻二果・ナガレマニカ(1997年芸術学部絵画科洋画専攻卒業)


現在進行形のアートの動向を探る、という意味では目が離せないアートフェアー
年々盛り上がりをみせるマイアミのフェアーの様子とは。 
 

アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ
アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ会場
これが全貌ではありません
どれだけ広いかお分かりでしょうか
アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ
デザイン・マイアミ会場
古い建物をうまくアレンジしていました
アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ
デザイン・マイアミVIPルーム
お花の天井です
散った花を片付けるスタッフが常駐
(髪に花を飾っています)
夜な夜な
夜な夜なホテルのプールサイドで
開かれるパーティ

NYはもちろん、世界中のギャラリーで日々新しい作品が発表されています。それが一斉に集まり、故に今後のアート界の動向が明るみに出るのが現在のアートフェアーの位置づけです。

アメリカではNYのアーモリー・ショーが歴史もあり有名ですが、スイスのバーゼル・アート・フェアーがフロリダ州のマイアミでも開催されるようになり、この5年程年々盛り上がりを見せているようです。

大きなアートフェアーが開催される時には、中小規模のアートフェアーも同時期に開かれます。つまり大御所ギャラリーから新進気鋭のギャラリーまで、世界中のギャラリーの相関図が見られるという事です。

アメリカでマイアミといえばお金持ちの邸宅が並ぶ街という印象。NYのアーモリー・ショーの場合は、元々ギャラリーが集中している都市として日常の機能のままフェアーが起こっているという感じなのですが、マイアミはその期間だけアートのお買い物の為にやって来るお金持ちとアート関係者がひしめくちょっとしたお祭り騒ぎと化していました。

中心となるのはもちろんアート・バーゼル・マイアミ・ビーチ。大規模なコンベンションセンターで有名どころのギャラリーが200ブース、1500人のアーティストの作品が展示されていました。各画廊が目玉の作品を並べる開幕時を押さえておこうと、初日前のプレビューでは人々が熱く会場内を駆け巡ります。売り手がついた作品はそのまま展示されている場合もありますが、多くは他の作品とすぐに取り替えられてもう表に出ません。ですから最初に何が飾られているかも注目点なのです。狭いブースの隙間から何千万円もする作品が無造作に出し入れされているのは奇妙な光景です。

同時に開催されるアートフェアーは、NADA(ナダ)やスコープ、パルスといった中規模なものは特設された仮建造物でバーゼルの規模を小さくしたように行われました。バーゼルよりも安く若い作品が並びます。その分ごちゃごちゃして観辛いのはしょうがないのでしょうが。

更に小さい規模のアクア、ブリッジ、フロー、インク(これ全部アートフェアーの名前なのですが)などは既存のホテルを利用して開かれます。ホテルの1室を1ブースとする、こういった開催方法はNYでもお馴染みです。ただやはりホテルの雰囲気がNYとは違うのと、倉庫が広いせいなのか内装を片付けてギャラリー空間のようにして展示してあったので、ベッドの上に作品を並べるしかないNYや東京のホテルアートフェアーより観やすかったです。マイアミはホテルのインテリアなども見所です。

そしてマイアミの特徴とも言えたのが、こうしたフェアー後の連夜のパーティです。各フェアーのオープニングレセプションやイベントに加え、お買い物に集まってきた客層を狙ったファッション系ブランドやメディア媒体がホストをつとめるパーティが何十件も毎晩開かれていました。各パーティは高級ホテルのプールサイドや特設ビーチサイドで開かれ、有名なアーティストのパフォーマンスがあったり、ファッションショーがあったり、とにかく派手、これぞマイアミという感じでした。

夜にはこうしたパーティの他に、マイアミに別荘や豪邸を持つコレクターが、自身のコレクションを公開しながら開くパーティもあり、普段はお邪魔出来ない大邸宅や作品が鑑賞出来るチャンスです。コレクターの中にはルーベル・ファミリー・コレクションのようにコレクションを公開する美術館を所有する人もいて、その作品の充実度に彼らの購買力のすごさを実感しました。

更にマイアミにはインテリアデザインのお店が並ぶ地区があり、そこでもデザイン・マイアミが開催されていました。こちらでは世界のインテリア、デザイングッズを観る事が出来ます。ここで家具を買い、その壁に掛ける絵をフェアーで買う、といった流れでしょうか。さすがに展示会場も特徴のある建築でしたが、特に目を引いたのはVIPルームの天井。ガラス管に刺さった生花が一面にぶら下がっています。とても綺麗なのですが、枯れてきた花が首からもげてドサリと音を立てて床に落ち、床に花びらが飛び散り、何ともシュールな景色でした。

マイアミのアートフェアーは毎年12月頭、これから2月23日からNYのアーモリー・ショーも始まります。スコープやパルスも同時期開催です。

展覧会と違って、作品が商品として並べられている様子は決して観やすいものではありませんが、一同に沢山の作家の近作も観られますし、何より今のアートシーンを感じるには絶好のチャンスです。世界中にひろまるアートフェアー、チェックしてみてはいかがですか?


Art Basel Miami Beach:
http://www.artbaselmiamibeach.com/ca/cc/ss/?lang=eng

NADA:
http://www.newartdealers.org/

Pulse:
http://www.pulse-art.com/

Scope:
http://www.scope-art.com/

Design Miami:
http://www.designmiami.com/

The Armory Show(NY):
http://www.thearmoryshow.com/


 
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