up date 2007.05.15
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【ニューヨーク通信 第17号】
□ 流麻二果・ナガレマニカ(1997年芸術学部絵画科洋画専攻卒業)
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画廊ひしめくチェルシー、数ある展覧会の中から気に入った作品を観るには、、、情報と体力と、面白そうなものを嗅ぎ分ける勘でしょうか。
チェルシー歩きの必需品、
chelsea artとプレスリリース
タイ・カレー作品
通りすがりに自転車を停めてカレーを食べる人達
画廊街、チェルシー。
賃料が高騰したソーホーからチェルシーに画廊が移り始めたのが90年代始め。元々は工場やトラックやタクシーの駐車場が並び閑散としていたこの地域も今では数えきれない程のギャラリーがひしめきあっています。
マンハッタンの西部10番街から11番街までの間、23丁目あたりが中心になりますが、最近はどんどん広がり南北は15丁目から28丁目くらいまで、11番街の西側にも新しいギャラリーが増えています。しかもこのところ全フロアに多数のギャラリーが入っている新築ビルも立ち並び、一体いくつのギャラリーが存在するのか見当もつかなくなってきています。こうなると展覧会を観て回るのも一苦労。
まずはウェブサイトや雑誌でチェック、NYタイムス等のレビューで取り上げられているものは押さえます。ギャラリーの受付に置かれているChelsea Artという冊子にはオンタイムの展覧会情報と地図が載っているので、歩きながら確認するのにとても便利です。木金曜の夜は5時位からオープニングが各所で行われているので、その人ごみにつられて動いてみたり、出会った人と情報交換をしたりと数ある情報から見極めないとなりません。土曜日にはグループツアーで回っている人達も見かけるので、観光でいらした方には便利かもしれませんね。ギャラリーで観た作品に魅かれ、もっと詳しく知りたいと思ったら受付に作家のファイルやプレスリリースという作品コンセプトなどを手短かにまとめた紙が置いてあるので、作品を知る上では便利です。
これだけ歩き回っているとお茶でもしたくなりますが、休憩場所があまり無いのがチェルシーの不便なところなのです。でも10番街のイタリアンレストラン等ではお茶だけの利用 も出来るところがあります。
最近の各レビューでよくとりあげられていたのがメトロ・ビクチャーズ・ギャラリーのスターリング・ルビー。チェルシーの大手ギャラリーは会場も大きく、作品が広々と展示されている事が多いのですが、この展示は作品が大き過ぎて、普段は小さく感じないギャラリーが窮屈に感じる程の詰め込み方でした。これが銀座ならば、無理して展示してるなあと思ってしまうかもしれませんが、ここでは目に新しく映りました。
http://www.metropicturesgallery.com/index.php?mode=artists&object_id=26
展覧会シーズンなので大物の展覧会も多く、森美術館での個展も記憶に新しいビル・ヴィオラ(ジェームス・コーハン・ギャラリー)や、直島の地中美術館の壮大なインスタレーションが印象的なウォルタ・デル・マリア(ガゴーシアン・ギャラリー)なども発表していました。夏にはオペラシティギャラリーでの展覧会に来日するジム・ランビーの新作もありました(アントン・カーン・ギャラリー)。
http://www.jamescohan.com/
http://www.gagosian.com/exhibitions/24th-street-2007-03-walter-de-maria/
http://www.antonkerngallery.com/index.php
http://www.operacity.jp/ag/exh/index_sch.php
平面作品、油絵作品、そして琴線に触れるもの。となるとなかなかNYでは出会える確率が低くなるのですが、ふと目に留まったカーラ・クラインの作品には引き込まれました。空と水平線を切り取った横長のキャンバスに灰色がかった青が深く沈んでいて、北欧らしい静けさと強さを感じる絵画でした。
http://www.tanyabonakdargallery.com/exhibit.php
歩いていると何やら良い匂いが。ガラス壁を開け放って外にむき出しになったギャラリーにコンテナと木で造られた部屋があり、何人かがカレーを食べていました。それ自体がゴードン・マッタ・クラークとリクリット・ティラバーニャの共同作品で、もちろんカレーを食べる行為も含まれています。折角なので入りこんで美味しいタイカレーを食べて佇んでいたら、知人に遭遇、そこでまた情報交換して再び展覧会巡りへ。こんな調子でチェルシーのギャラー廻りは続くの です。
http://www.davidzwirner.com/exhibitions/132/
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