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up date 2007.11.13

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【ニューヨーク通信 第19号】


□ 流麻二果・ナガレマニカ(1997年芸術学部絵画科洋画専攻卒業)


日本でも各メディアで取り上げられているアートマーケットの高騰、それを実際に感じるには…  

land[e]scape会場
land[e]scape会場 
(c)Onishi Gallery
シャンデリア
手前のシャンデリア作品は女子美で一学年下だったNATSUさんの作品です
(c)Onishi Gallery
That was Sand, not Snow
流麻二果
That was Sand, not Snow
2007
Oil on canvas
38" x 52"
(c)manikanagare
NYを中心とする世界中のアートマーケットの動向が話題になっています。
ところが、マーケットが元気でも美術館やギャラリーの展示にそれが直結して反映されるという訳では無いようで、NYで展覧会巡りをしていて活気を肌で感じるという事は少ないのです。
ですが当たり前の事ながらオークションでは現場の状況を目にする事が出来ます。いきなり実際にオークションを見に行くというのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、オークション前の下見会は自由に見学出来るものが多く、数億円の作品も生で観る事が出来ます。ただ、展覧会ではないのでキュレーションされていませんから、壁一面に隙間なく飾られていて鑑賞という雰囲気では全くありません。美術館に収蔵されれば結界が貼られ近づいて観る事すら出来なくなるような名画が、そのようにざっくばらんに飾られているのは、観ていて不思議な感覚にとらわれます。

ウェブサイトでチェックすれば下見会などの日程も分かりますから、ちょっと覗いてみるなんていうのも良い経験ではないでしょうか。

Christie's
http://www.christies.com

Sotheby's
http://www.sothebys.com

先日私が観て驚いたのはインド現代美術の下見会でした。価格が急上昇して話題にのぼっている中国アートに続けとばかりのインドアート。中国のアートはチェルシーに中国系ギャラリーが続々とオープンしていたり、様々な展覧会などで取り上げられる事も増えてきているので目にする機会が多くなっています。その一方、インドの作品にはまだあまり馴染みがなかったので、その作品数と価格にともかく驚きました。近代美術的な作風、言い換えればどこかで観たような、、は物議をかもすところではありましょうが、経済の躍動がアートからも感じられる事は事実です。

日本人も負けじと、と言いたいところですがそこまでの伸びはまだ見えてきていません。ですが経済もしかり、全体的には及ばずながらもアジアアート全体の盛り上がりに相まって元気になってきてはいます。現在ロサンゼルス現代美術館で回顧展中の村上隆さんを筆頭に、今は日本のアートが世界マーケットの中に居場所を持ったと言えます。そこから最近では白髪一男さんや李禹煥さんの価格高騰が話題になったり、サザビーズの副社長に元金沢21世紀美術館館長の蓑豊さんが就任したりと注目も集まっています。

NYでもこの秋、アジアのアートだけを集めたアートフェアーが初めて開催されました。

Asian Contemporary Art Fair
http://www.acafny.com/

また、ジャパンソサエティでは創立\100周年を記念して日本人アーティストを幅広く紹介する展覧会が大規模に行われています。

Making a Home
http://www.japansociety.org/events/current.cfm

チェルシーのギャラリーでも日本人アーティストの展覧会が増えてきたような気がします。9月には私も日本人を集めたグループ展に参加しました。

"land[e]scape"
Curated by Eric C. Shiner
September 13 ー October 3.2007
Onishi Gallery

こういった展覧会を通して、如何に沢山の日本人アーティストがNYに居るのかを知り、驚き、お互いに刺激を受け合う。こういう事の積み重ねも一つの大きなムーブメントに繋がっていくのかも知れません。


 
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