up date 2004.01.13
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【パリ通信 第12号】
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”Bleu de Nuit”
パリの展覧会DM
今回のパリ通信は、パリのギャルリーためながで個展をされた佐野ぬいさん・現同窓会会長(1955年洋画科卒業)のお話をお送りいたします。
佐野さんはパリで個展を開催するのが今回で3回目、以前からフランスのシネマファンの佐野さんはパリがとてもお好きだと聞いています。パリでの個展や個展以外の時間はどんな過ごし方をされたのでしょうか。そして、パリへの思いとは…。
galerie tamenaga FRANCE S.A.
18,AV.MATIGNON,75008 PARIS,FRANCE
個展オープニング
オープニングに駆けつけた
ポール・ギアマン氏と
会場での佐野さん
オープニング後女子美の仲間と2次会
個展会場のギャルリーためながパリは8区の画廊街マテニヨン通りにある、パリ屈指の大きなギャラリーです。このマテニヨン通りはサン・ジェルマン・デ・プレやマレー地区と並んでパリの中心的画廊街として知られています。パリの華やかな地区シャンゼリゼからすぐの通りで、瀟洒な建物が続いている地域です。サン・ジェルマン・デ・プレやマレー地区は比較的小規模で若い作家の発表の場になっている画廊が多いようですが、マテニヨン通りはパリの中では大きな老舗のギャリーが建ち並び、世界中からコレクターたちが集まってきます。日本の日動画廊や吉井画廊などもこの近くにあります。
佐野さんの個展は10月9日から30日まで開催されました。パリの前に開かれた大阪のギャルリーためながの個展に出品した作品もありましたが、思ったよりも作品数が必要になったそうです。出発の前日まで作品を描き、ご自分で飛行機に持ち込んだという勇ましい逸話もうなずけます。
何しろパリの画廊は広く、正面に展示された150号の油彩を中心に大作や小品など45点も出品されました。この画廊は趣のある古い石造りの建物の1階で、天井が高く大理石の柱の間を抜けると階段があり、その下のフロアの作品が見渡せるようになっているそうです。
佐野さんの作品の他に、ギャラリーのコレクションのひとつロダンの彫刻や、ユトリロなど近代の巨匠たちの作品も飾られています。
個展のオープニング前後はパリでFIACという大きなアートフェア(美術の国際見本市)が開催されていました。多くの画廊や美術館がこのFIACにあわせて力を入れた展覧会を開催します。周りの美術館では、ゴーギャン、ヴュイヤール、ザ・ウォ−キー、バスキア、などの展覧会が開かれていました。また、ポンピドゥ−センターではジャン・コクトーの大きな展覧会が開かれ、国立国会図書館ではかのジェラール・フィリップの映画人生も開催されていたそうで、佐野さんは「パリは見るものに事欠かないところ」とあらためて感心していらっしゃいます。
画廊ではオープニング・レセプションをすませ、あとは自由に過ごされたそうです。オープニングにはヨーロッパや中東、中国のコレクターや画家のポール・ギアマンらに混じり、パリ通信でお馴染みのシテ滞在中の橋本美智子さん、次期女子美パリ賞の松山聖子さん、オランダやイギリス、日本からも多くの友人たちが駆けつけてくれました。パリに在住の第2回パリ賞の野口香子さんも後日画廊へ見えたそうです。
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パリからの小旅行
佐野さんは個展の初日がすんでからは、創作の取材をはじめます。さまざまな場所で、友人や卒業生たちとの偶然の出合いが面白いらしく、この時もドイツで展覧会をする卒業生に呼びとめられたそうです。
また、少し足を伸ばして、ヴェニスで開催中のヴェネツィア・ヴィエンナーレに3日ほど出かけてきました。そこでも卒業生に出会って楽しい一時があったようです。そして、最後にはかつてニースで勉強していた女子美の後輩とニースに日帰り旅行という超お元気なスケジュールをすごしました。
女子美の大先輩に三岸節子さんという洋画家がいます。三岸さんが初めて憧れのフランスの地を訪れたのが49才のとき。その後1年半で帰国しますが、ふたたび63才のときに渡仏し、ギャルリーためながパリでの個展がきっかけとなり南仏へ移り住みました。佐野さんがパリで第1回目の個展をされたのが、三岸さんのパリの個展のときと同じ年齢だったようです。
「パリでもこのように女子美のつながりでいろいろな人との出会いがあることは、とても大切にしたいことです」とあらためて佐野さんは語りました。
ライブラリで佐野ぬいさんをご紹介しています>>>
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