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本の並ぶ店内
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帰国直前、友人たちが集まってくれました
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日仏文化交流イベントの会場のひとつ
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個展のヴェルニサージュの様子
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アトリエの木造の階段
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ロンドン、フィンランド、モロッコ、イスラエル、スロヴェニア、イランから集まったシテデザールのアーティストたちと
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シテデザール屋上からのパリのスカイライン
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帰国直前、二つの展示が決まり、帰国準備の片付けやパッキングの一方で、制作を開始して作品を準備する・・という矛盾に満ちたアトリエでの最後の1ヶ月は、あわてふためき、走り回りながらも本当に刺激的で充実した、思い出深い日々となりました。
展示の一つはマレ地区にあるカフェで、美味しいワインを揃えるワインバーでもあり、美術書や小説、哲学書などの書籍を扱う
La
belle Hortenseでの個展。ここは、いつもギャラリーのヴェルニサージュの帰りなどにアート談義などをする人々がカウンターに集まり、奥の小さなスペースでは、作品展示や時折、読書会やミニレクチャーが行われていたりして、私もよく友人たちと訪れていた場所でした。展示にあたり、アーティストでもあるスペースのオーガナイザーの方に額装についてアドバイスなどもいただき、プレゼンテーションの重要性を学ぶ事ができました。
もう一つは、マレ地区のギャラリーやオルタナティブスペース数カ所で日本人アーティストと日本文化に影響を受けたフランス人アーティストが作品やパフォーマンスを発表するSemaine
Artistique et Culturelle Japonaise(現代日本アートと文化週間)というイベントです。11月のシテデザールでの個展を観に来ていただいた企画者の方に声をかけていただき、参加することができました。2008年は日仏文化交流150周年にあたり、さまざまな文化イベントが開催されており、その一環として企画されたもので、日本とフランスの文化的な関係性も考えるとてもよい機会になり、最後の最後でしたが、さらに新たな人脈を得ることができました。
1年の間、パリで出会った人々との交流の中でなにより驚いたことは、日本の文化にみな関心と尊敬を寄せこんなに日本が愛されているのか、ということでした。まるで交差点のように、さまざまな国から来る人々で常にあふれているパリで『異文化を体験する』日々は、同時に私が自国の文化に自信を持って進むべきだという事を教えてくれたように思います。
時間の流れ方の違い、新しいことに対しての日本とは異なる姿勢も、多いに刺激になりました。例えば、シテデザールの女子美のアトリエはとても古い建物で、きけば19世紀頃のものだとか。当然、エレベーターはなく、作品や重いトランクを運ぶには一苦労なのですが、パリのほとんどの建物がこのように当時のまま。パリ在住の友人たちのアトリエも5階や6階でも、同じように木造の螺旋状の階段しかありませんでしたが、便利を追求して新しくするのではなく、古いものを尊重して不便を選ぶことで歴史が保たれていて、パリに住む人々がそうしたコンセンサスを持って生活しているのはすごいことだなぁと感じました。
一方で新しいことを始める時には、とことん新しいものを追求するという革命性も持ち合わせていて、新しい凱旋門然り、ポンピドゥーセンターの建築然り、古い教会の中での斬新な現代アートの展示然り・・・それが古いものとのコントラストを生み出して、ほんとうに成功しているように思いました。
それからパリという都市におけるコミュニケーションとメディアツールの関係性も、興味深く感じました。
パリという小さな街では、どこにでもすぐに移動することが可能で、携帯電話はダイレクトにいま会うためのツールとして使われ、パリの人々は、テクノロジーを使った間接的なメディアコミュニケーションよりも、実際に人と会って美味しいものを食べ、情報は友人に会ってその考え方と共に得ることを楽しみ、場や時間を共有するフィジカルでダイレクトなコミュニケーションの方を、ライフスタイルとして重要視していると感じました。
こうした事は、常に最先端のテクノロジーを追いかけて来た私にとって、ほんとうに重要な体験であり、一方で、パリを去るにあたり、日本の友人たち、パリの友人たち、そしてシテデザールで出会った世界中に散らばる友人たちとのこれからの交流において、メディアテクノロジーを人生のシチュエーションの中でどう使うか、いかに行動につなげるために使うか、そして「パリでは、ヨーロッパでは、こうだった。では日本では、アジアでは?」ということを日本に帰国してから再考しています。
振り返ってみると出発前に立てた指針はすべて複雑に絡まりながらの実体験となりました。
今後も世界とのコネクションを深めるべく活動を続けて行こうと思います。
最後に貴重な機会を与えて下さった女子美関係者の皆様、応援して下さった方々に心より感謝を申しあげます。本当にありがとうございました!
新津 亜土華
※今回で新津亜土華さんのご担当は最後になります。
研修中のところ興味深いお話をいただき有り難うございました。
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