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特集/ウェルカム インタビュー

up date 2008.08.10


今年3月に女子美を卒業・修了されたフレッシュな同窓会会員の皆さんからお話を聞く、ウェルカムインタビュー。


 
秋元理恵さん
 2008年短期大学部デザインコース情報メディア系卒業・現在専攻科デザインコース在学中



女子美術大学は2006年度より女子美術大学・女子美術大学短期大学部の卒業制作選抜学外展「女子美スタイル☆最前線」を開催しています。
今年2月には東京都美術館で第2回展が開かれ、今年から出展作品の中で表現者としての可能性を感じさせる、感性、才能、問題意識に対してJOSHIBI rainbow award が与えられました。
第1回JOSHIBI rainbow award 受賞者はこちら>>>
各賞は女子美らしく虹色の名前がつけられ、審査員の先生方よりオープニングパーティーの席で発表されました。
今年の女子美同窓会ウェルカムインタビューはその受賞者からお話を伺います。

第1回目はgreen prize 北川フラム賞受賞の秋元理恵さん。現在、短期大学部専攻科デザインコースに在学中です。



秋元理恵(あきもとさとえ)
  green prize 北川フラム賞 「ばなナバ」
 (2008年短期大学部デザインコース情報メディア系卒業・現在専攻科デザインコース在学中)


受賞作「ばなナバ」
受賞作「ばなナバ」
受賞作「ばなナバ」
受賞作「ばなナバ」
「ばなナバ」
近作「自分の顔」
近作「自分の顔」728×515mm
Q:受賞作品について教えて下さい。
A:これらはいろんな紙の上に点々を置いた作品で、形式は冊子の形をとっています。
バナナの点々を「シュガースポット」というのですが、それを見ていた時、バナナと新聞は、どこか繋がりがあるのではないかと感じました。新聞は、一日の世の中を表現しながら毎日変わります。それと一日毎に変化していくバナナの点が共通しているようにみえました。
同じ日の4社の新聞から平仮名の「ばなな」とカタカナの「バナナ」を拾い、上に紙を被せて拾った所に墨、油、水彩などで染みを付けたり、お線香で穴を開けたりして点を置いています。
描材も新聞の文字や写真、色を見比べたり、新聞のオーラ(におい)で変えました。家で取っている朝日は、身近な存在なので、“見えるようで見えない”という思いから使用後の食用油で表現しました。油が新聞にまで染みて、よく分らなくなることも多く苦労しました。内容が理解出来なくて凄く読み込んだ日経は、もっとみる覗くという思いから、穴を開けて覗く形にしました。
新聞の他には、それまでに撮り集めた写真や、バナナにみえるものを集めて本を制作しました。例えば、銀杏の葉がコンクリートの隙間に踏みつぶされ日に日に変わって行く様など、シュガースポットとよく似ています。

Q:題材をバナナにこだわった理由は?
A:私にとってバナナは大切で身近な存在です。家の中でバナナを探した際、沢山見つかって「バナナで世界は繋がっているんだ!」と思い込んでしまったのがきっかけです。
そして、「ひとつとして同じものはないのだ」ということを込めて、バナナを表現したいがためでした。

Q:作品作りで苦労した点と工夫した所は?
A:新聞に辿り着くまで。
工夫したのは展示の仕方です。作品をアクリル板2枚で挟み、観る人にも一緒にバナナを探してほしくて机の上に本物のバナナとルーペを置きました。抽象的にすることで観る人にいろいろ想像してほしかったんです。
側に置いたノートにはいろいろなメッセージを頂きました。この作品によって、沢山の人に何か感じ合い与える事が出来て嬉しいです。

Q:受賞した感想は?
A:頭の中が真っ白と真っ黄色と交互に来て、地に足が付かない、もうその時のことはとても言葉に表せないです。
制作を理解してくれた家族や、ぎりぎりまで展示を手伝ってくれた友人のおかげで受賞出来たと思っています。
そして、北川先生ありがとうございます。

Q:女子美時代の思い出や印象に残っていることは何ですか?
A:自分には思い付かない見方をする人が沢山いて、視野を広げるきっかけになりました。
デザインは最初、自分の作品を制作すると思っていたのです。ところが世の中や、人(生きもの)の為に一番いい方法を見つけて、そのために何かと何かを繋ぎあわせるのもデザインなのだと気が付き始めました。
「ばなナバ」の制作段階でも、デザインなのか?アートなのか?と悩みました。でもこれは出発点なのですよね。バナナの不規則な点を利用し何かできるかもしれない。今はそう思っています。

Q:今後の予定や将来の希望は何ですか?
A:展示を手伝ってくれた二人とコンペに出そうと、週1回打ち合わせをしています。
それから「奥の細道」が好きで昨年松島に一人旅をしてきたので、もっと北(平泉など)の方に行きたい、将来の最終目標は旅人なんです(笑)。
それから、持ちやすいペンをつくることで便利になるように、そんな考えで印刷物や紙媒体のグラフィックデザインをしたい。ちょっとしたことでも、小幸せや喜びを感じるような物を手掛けたいです。


●第1回JOSHIBI rainbow award 受賞者は次の方々です。


red prize(学長 佐野ぬい賞)
芸術学部 絵画学科 洋画専攻
中藤理恵 「Crossed wiring-mirror/Crossed wiring-light box/Crossed
wiring-microscope」

orange prize(小山登美夫賞)
芸術学部 工芸学科 織コース
秋山友佳 「On that day I…」

yellow prize(鈴木芳雄賞)
芸術学部 デザイン学科 ビジュアルデザインコース
牧野友里子 「SWEET TYPES」

green prize(北川フラム賞)
短期大学部造形学科 デザインコース 情報メディア系
秋元理恵 「ばなナバ」

blue prize(住友文彦賞)
芸術学部 工芸学科 陶コース
倉富智子 「ゆきんこ急須」

indigo prize(杉田敦賞)
芸術学部 ファッション造形学科
照山弥生 「日々」

violet prize(南嶌宏賞)
短期大学部造形学科 デザインコース 情報メディア系
広井彩香 「空気」

ultraviolet prize(特別賞)
芸術学部 デザイン学科 ビジュアルデザインコース
横田智里 「一瞬の時」
 
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