前回のパリ通信からあっという間に4ヶ月経ってしまい、パリでの滞在も残すところ3ヶ月となりました。この4ヶ月間の出来事を2回に分けてお伝えしたいと思います。
パリからヨーロッパの他の国々へは僅か1~2時間でアクセスできるので、この滞在中にできるだけたくさんの国を見てみようと思っています。 |
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今年の企画展のテーマは“ALL THE WORLD’S FUTURES ” |
国籍な出品者が印象的だった展覧会の様子(左)と、いつみてもかっこいいブルース・ナウマン(右)。 |
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2015年の日本館のアーティストは塩田千春さんです。錆び付いた無数の鍵と朽ちた小舟はどこか東日本大震災を思い出さずにはいられません…(インタビューでは鍵はチャンスを意味しており、未来は自分たちで切り開くことができる、という未来に向かうポジティブなメッセージを見せたいと語っておられました。) |
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フランス館はこちら、セレスト・ブルシエ=ムジュノ氏の “Rêvolutions”(上)。
彼の白いボウルが青いプールに浮いている作品が以前、東京都現代美術館の坂本龍一氏が総合アドバイザーを務めた企画展で見ることができました。 |
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また、パリが少し涼しくなってきた頃にモロッコへ旅行をしてきました。
まず向かったのは首都のラバト。パリからは飛行機で約3時間です。
メディナの目抜き通りを北上していくとウダイヤのカスバ。 |
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この周辺は家が青と白色で統一されていて美しいです。 |
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この後、数日をかけてラバトからカサブランカ、マラケシュ、ザゴラとそれぞれの町の違いを楽しみつつ徐々に南下して行きました。目的は…そう!砂漠を見ることです!!砂漠までの道のりでは小さな村をたくさん目にしました。 |
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小さな町や南の方の町は都会に比べてかなり保守的で、一人きりで外出することを ザゴラのモスク。イスラム教では基本的に偶像崇拝は禁止されているので、アラベスクという幾何学模様のタイルやステンドグラスが発達しました。 |
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アラベスクで埋め尽くされた美しい内部。 |
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モロッコを旅行していて気がついたことの一つとして、パリでは道端で物乞いをしたり道端で寝ていたりする人々をよく見かけますが(日本と一緒ですね)、モロッコではそういった人たちをあまり見かけませんでした。 そして念願のサハラ砂漠に到着です。私の真上に太陽があるんじゃないかと思うような強い日差し、反射する黄金の砂と空の青色しかない世界。夜になれば、月と星々がとてもはっきりと大きく、黄色く見えました。 夜空以外に私を照らすものは何もないはずなのに、くっきりと私の足元から伸びる濃い影を、いつまでも不思議な気持ちで見つめていました。 |
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ひとやすみ、ひとやすみ。 |
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次回のパリ通信では冬のパリについてお伝えします! |
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音羽 晴佳 (おとわ はるか)
1989 年生まれ。
2011年 女子美術大学芸術学科洋画専攻卒業。
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