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中村 菜都子、田中 彰、菅 雄嗣 、ジュリアン・オピー Travelers | MAHO KUBOTA GALLERY2019.02.04

 

中村 菜都子 1995年 女子美術短期大学造形科生活デザイン専攻卒

中村 菜都子、田中 彰、菅 雄嗣 、ジュリアン・オピー  Travelers

会期:2019年02月15日(金)〜2019年03月16日(土) *日曜・月曜・祝日 休廊

時間:12:00-19:00

会場:MAHO KUBOTA GALLERY

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-7

TEL:03-6434-7716

MAHO KUBOTA GALLERY【展覧会詳細】


旅と創作には深い関係があり、古今東西、旅を扱った文学作品は枚挙にいとまがありません。人は旅の途にあって普段とはまた違った視点から自らを見つめることができます。旅の時間は、普段暮らす世界とは少しだけ違った光を纏って私たちの前に立ち現れます。ビジュアルアートにおいても同じように、旅から得られるインスピレーションを発想の糧として、作品を制作するケースが多く見られます。


本展では旅に親和性のあるアーティスト4名の作品を展示いたします。
中村菜都子は版画を主軸に制作を続ける作家ですが、彼女の表現はロンドン芸術大学への留学をきっかけとし、大きく開花しました。2017年にはパリに1年滞在し、この時期と前後して自ら温めていた16世紀のキリスト教少年使節団 (天正遣欧少年使節 )のテーマを作品化し、その興味はさらに五島列島のキリスト教の歴史にも接続してゆきます。田中彰はコーヒーの歴史と流通をテーマに、世界の地図や光景を描く作風で知られています。自らコーヒー農園に足を運び収穫を体験したり、あらゆる国から届くコーヒー豆を焙煎したり。コーヒーの流通の歴史という時空を超えた旅が田中の作品に輝きを与えています。一方、一見大変にスタティクスに見える菅雄嗣の油絵の中には、逆説的に「移動の概念」というものが垣間見えます。ゆるやかなうねりのようなハイウェイの光景、階段を下る裸婦像。停まっているのにボリュームや思念の動きを感じさせる独特の世界観が印象的です。一年の多くの時間を旅先におくジュリアン・オピーの作品の発想の多くはロンドンのスタジオではなく、旅先のテーブルの上や、移動の際の動いてゆく風景から生まれています。


それぞれのアーティストの作品を眺めながら、あらためて旅と創造というテーマに思いを馳せていただければ幸いです。



▶平成29年度 第18回「女子美パリ賞」受賞 中村菜都子さんのパリ通信

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