
1997年陳進女史は行政院文化奬を受賞。寄付した賞金により国立歴史博物館
(台北)に「陳新芸術文化奬」が設置された。その感謝状を受ける陳進さん。 |
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「芝蘭之香」1932
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第6回台湾美術展覧会(台展)
入選 無監査作品
試作品 |
「悠閑靜思――陳進仕女之美」展
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陳進女史は台湾で初めて日本へ留学し、美術を学習した台湾籍の画家であり、その生涯を台湾の膠彩画の発展に尽力し、台湾の美術の為に斬新な東洋化伝統の確立を果たし、芸術史発展の新たなページを開きました。
1907年、陳進女史は新竹香山庄の代々読書人の名望ある家柄に生まれました。女史は毅然とした独立精神と男性にも劣らない勇気で、当時台湾が封鎖的で保守的な環境にあったにも係わらず、一人家を離れ現代化教育を受け、生涯絵画の領域で弛まず努力しました。
女史は人物・風景・花卉を得意としましたが、中でも人物画は特に傑出しており、その殆どは女性を対象としていました。陳進女史自身、良家の出身であることに加え、温厚な人柄により、女性の優雅で富貴な雰囲気を存分に表現し、「閨秀気質」(名家の令嬢気質)の風格を擁していると称賛されました。年が増すにつれて視野も広がり、更に結婚生活や出産などを経て、作品のテーマやテクニックにも変化が見られ、女史の芸術生活は円満な生命の追求に尽き、後の人々が人生の意義を追求する際の手本となっています。
陳進女史は「芸術は生命の熱量であり、心にあるがままのことを書いており、生活は必然的に真実である」と話しておられます。女史は目の前にある生活から作品の材料を採り、真の生命を反映しています。それが早期の作品〈合奏〉・〈化粧〉から中期の〈洞房〉・〈嬰児〉、後期の〈新娘〉・〈母愛〉に至る迄に表れており、女史が名家の令嬢として生まれ、慈母に至る転換と生活そのものを描いた感があります。女史の豊富な経歴は、さながら女性の高度な発展の一生を写し取っているようです。このため、この度の展覧会はこの点を主軸とし、陳進女史が1932年〜1995年に描いた婦女の作品32点を精選し、年代順に詳しい解説を試みると同時に、女史の結婚前と結婚後の生活態度と画風が大きく変化していることに着目し、1946年の結婚を分岐点とし、それらの作品を「時代閨秀(時代の令嬢)」(1925〜1945)と「伝統慈母(伝統の慈母)」(1946〜1998)の二大単元に分け、処遇した時代と悠々閑閑とした心境を披露し、女史が社会と生活上の観察をどのように美に転換して画布上に記録したかを説明し、女史の「芸術は生活の反応であり、美感を具す生命力である!」の絵画思想を解明していきます。
本館は1996年「陳進九十回顧展」を開催したことがありますが、1997年、陳進女史は行政院文化奬に於いて受賞。その賞金を本館にご寄付下さいました。そこで我々は本館に「陳新芸術文化奬」を設け、台湾の膠彩画の人材育成を奨励しております。1998年陳進女史は逝去されましたが、今再び「悠閑静思――陳進仕女之美」と題して特別展を開催し、終生台湾の芸術界に尽力と貢献をされてこられた故人を忍び、感謝の意を表したいと思います。
国立歴史博物館 (台北)館長 黄光男
「悠閑静思――陳進仕女之美」展図録より 2003年 |