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up date 2003.11.04

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【ニューヨーク通信 第3号】


□ 流麻二果・ナガレマニカ(1997年芸術学部絵画科洋画専攻卒業)


春と秋はArtのシーズン。この傾向は日本も同じだけれど、NYの区切りはとてもはっきりしています。  

Rider's gallery
トラックを改装したギャラリー
Rider's gallery
 
Cheap Art Party
Cheap Art Party
親が創ったコスチュームを着て、耳栓しながらバン ドで踊る子供達
 
親が創ったコスチュームを着て、耳栓しながらバンドで踊る子供達
Tess Gibersonのパフォーマンス色の強いファッションショー
画廊も休業、美術館も観光客だらけだった夏が終わり、9月。幕開けです。9月の最初の週、画廊は一斉に秋の展覧会第一弾のオープニング。毎日何十件ものパーティが起こっていて梯子も当たり前です。
この秋最初に注目をさらったのはチェルシーのガゴーシアンギャラリーでのリチャードセラの個展、ただでさえ巨大な画廊空間をさらに壁とっぱらいで大作が並んでいます。作品の中を歩いていると平行感覚や音の感覚がズレてきて脳みそをかき混ぜられた気分になりました。

美術館も10月に入っていよいよ秋の目玉の展覧会が始まっています。
メトロポリタン美術館ではグレコ展もさる事ながら、織部展も始まり話題になっています。グッゲンハイム美術館ではローゼンクイストの回顧展が始まりました。全長25mを超える平面作品が目玉となっていますがフランクステラ氏曰く「俺はもっとデカイの創った。」

こうした大舞台も華やか極まりない一方、そこに続く道には沢山のアーティストが。若いアーティストは自分達でムーブメントを切り開くべく、イベントやパフォーマンスが連日至る所で勃発しているのもNYです。

有名ギャラリーが並ぶチェルシー。この地域で発表するのは至難の技、ならば乗り込んでしまえとトラックでパーティをしているのがRider's gallery。
トラック買い込んで中をギャラリーに改装してあり、アメリカ人にはちょっと窮屈な大きさですが、ビデオやペインティングなどの作品が並んでいます。連夜NY中の至るところに出没し(法律上NYは路上でアルコール飲めないので)粉末ジュースでパーティです。

全体から若者の空気がただよっているのがブルックリンのウィリアムズバーグ。
ここのところギャラリーやカフェや古着屋や訳の分からないものも含めて埋め尽くされてきている地域です。ここでこれもまたいきなり起こったCheap Art Party。口コミで集まったアーティスト達がパーティ中ぞろぞろとやってきて、$100以内の作品を勝手に展示していきます。すごい混雑の中、バンドの演奏があったりして騒がしいまま朝まで続きます。


秋はファインアートだけでなく、音楽や芝居、ファッションのシーズンでもあります。9月のファッションウイークにはあらゆるブランドがショーをして春夏のコレクションを発表しました。
私は現在、布のインスタレーションをファッションデザイナーとコラボレーションしており、その関係もあって何個かのショーを観に行きました。そのうちの一つ、Tess Gibersonのショーはモデルが自分達の服を繋いでいき、ほどいていくというパフォーマンス色の強いショーでした。背景のインスタレーションといい音楽
といい、彼女の世界の纏め方はファインアートのショーと共通するものがあります。

挙げていけばきりが無いNYの秋でした。

 
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